まよんぬ「男女の賞金格差~」炎上について

どうも、武器商人(@BukiDartsBot)です。

まよんぬが投稿していた以下の内容について掘り下げてみようかなと。

エントリーフィーの金額と賞金額の関係について

まずは、まよんぬの言っているエントリーフィーと賞金の関係性から見ていきます。

賞金額は、1位の場合のみを掲載します。(細かい数字を上げると飽きるでしょうからw)

施設使用料分担金 賞金額(1位の場合)
PERFECT PT300男子 20,000円 1,500,000円
PERFECT PT200男子 15,000円 1,000,000円
PERFECT PT100男子 12,000円 500,000円
PERFECT PT300女子 20,000円 700,000円
PERFECT PT200女子 15,000円 500,000円
JAPAN 15,000円 1,200,000円
JAPAN LADIES 15,000円 500,000円

出典:
ツアー概要 | PERFECT ソフトダーツプロトーナメント
大会概要|SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN OFFICIAL WEBSITE

日本の法制度上、刑法の賭博罪の関連があるので、エントリーフィーを集めて山分け方式で分担することはできません。

そのためだと思いますが、施設使用料分担金という名前が使われることが多いようです。名前の通り、施設の使用料だったら良いのですが、、、。実際に施設使用料の内訳が不明なので、分担という言葉が適切かどうかは誰もわかりません。

まよんぬの言うとおり、支払った施設使用料分担金は同じにかかわらず、賞金額は男女で差が設けられております。

これは、客観的な事実です。

反論1)男子のほうが参加人数が多いので賞金獲得の機会は少ない

簡単に言うと、参加人数は男子のほうが圧倒的に多いじゃないか?と。

「女子の賞金より男子の賞金のほうが2倍だとしても、女子の参加人数が男子の参加人数より半分以下ならば、女子のほうが賞金獲得の機会が多い」って理屈です。

たしかに、この反論は正しいように思える。施設使用料分担金という名目上、各選手に課せられるコストは同じであるべき。

しかし、賞金金額にこれだけの差がある合理的な根拠は見付からない。

エントリーフィーから山分け方式だったらもっとシンプルなんだろうけども、賭博罪になる可能性もあるため、そこは難しいところ。

反論2)JAPANは女子も参加できるから参加すれば良いじゃないか

JAPAN LADIESには男子は参加できないが、JAPANには性別制限がないため女子でも参加できる。JAPANに参加すれば賞金を獲得出来る金額は同じ条件だろうという理屈。

屁理屈も過ぎるのでこれ以上は論じないw

反論3)LQなど女子のみ限定の職業ダーツァーもあるじゃないか

LQ=ライブクイーンとは、ダーツライブ社の運営するイベントなどを盛上げる役割のスタッフ???のようなもの。しっかりと報酬が支払われるらしい。

LQは女子の応募資格があり、男子は応募資格はない。

これも確かに事実なんだが、LQの仕事自体がジェンダー差別っぽいところがあり、さらなる格差の議論になりそうな気もしないでもない。

賞金が少ないからこそこういった仕事が無いとダーツ業界や団体を維持出来ないとも解釈されかねない。

反論4)賞金取ってから言え

ダーツ業界には一種の大きな価値観の壁があるように見えて仕方がない。

「プロスポーツ選手は賞金で食ってこそなんぼ」という価値観があって、プロスポーツ選手がビジネスをやることに対して否定的な人が多い。野球やサッカーなどのメジャースポーツならその理屈は正しいかもしれない。しかし、それだって、女子野球や女子サッカーがプロスポーツとして成立するほど成熟はしていない。

ダーツ業界はe-sportsに似ているような気がするのは私だけだろうか?

プロゲーマーの梅原大悟さんの書籍を読んだことがある。彼は17歳のときにゲームの大会で世界チャンピオンになっている。(鈴木未来さんと同い年です。)

しかし、彼は世界チャンピオンになっても、世間の見る目は変わらなかったことに失望し、一旦ゲームから距離を置いている。ゲーセンから出れば世界チャンピオンだということにほとんどの人は気付かなかったわけだ。

プロゲーマーという世界は、結果だけがすべての勝負の世界のように思われがちだが、彼は「結果よりプロセスが大事」と言い切ってる。社会から認知されていない狭い世界でチャンピオンになっても認められない。ゲームの存在を世の中にアピールしなければいけなかったわけだ。

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このことから言えることは何だろう?もちろん「賞金を取ること」は話に説得力を持たせる効果があることは否定しない。しかし、賞金をとっても、世の中から認知されるとは限らないということだと思う。

まよんぬは「全試合web配信や応援席もある、女子だけの試合があったら別業界のスポンサーついたり賞金も上がりそう」と言っているので、世の中へアピール意識は間違いなくあるだろうし、メディアなどへの出演実績もある。

そもそも、世の中へアピールしている人が、賞金を獲得しなければならないという理屈に合理性を感じない。

賞金を獲得している人間が外部へアピールすると効果的なのは間違いない。その意味だと、一番適しているのは女子選手で言えば鈴木未来プロだろう。じゃあ、「外部へアピールして来い!」とでも言うのだろうか?世界にはまだまだ上が居て、男子の選手にも打ち克とうとしている鈴木未来プロにそう言えるのだろうか?それは、負担が多き過ぎやしないか?

PERFECTで優勝経験のあるプロとも何名か接したことが何度かあるが、競技志向の強い人ほど、こういった広報的なことは好まない方が多い。イメージを下げるような不祥事は起こさないにしろ、積極的に外部に発信しようとまではしていないことが多い気がする。

そういう意味で、賞金を獲得するプロと、ダーツの魅力を外部に発信するプロが居ても不思議ではないし、必ずしも両方兼ねる必要はない。せいぜい、賞金獲得していたほうが多少の説得力はあるよね程度でしかないかと思う。

最後に、、、

個人的には、いろいろな人の意見や価値観を知れて勉強になった。

そして、いつも思う。どうして各個人の強みを生かして相互に支えあっていく方向へ行かないのだろう?

まぁ、僕は僕でダーツ業界の中には入ろうとは思わないし、ダーツブロガーとしてダーツと関わっていくことには変わりはない。

自分は自分。あまり、他人に左右されたくはない。

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