大和久明彦プロ「ブルより下がる人はブルの高さを把握していないことが多い」

どうも、武器商人(@BukiDartsBot)です。

本記事は、2019/3/24に大和久明彦プロがツイキャス配信(武器庫の部屋)にたまたま来ていただいた際に聞いた話を、文字に書き起したものです。

分量が多いので、内容単位で分割して記事にしました。

はじめに | 大和久プロへの感謝を

はじめに大和久プロへの感謝を。また、読者のみなさまへの注意とお断りを。

武器商人@ダーツ
武器商人@ダーツ
大和久プロ、深夜のキャスに来ていただき僕たちに親切丁寧にいろいろとご教授いただきありがとうございます。

大和久プロのTwitterアカウントは以下です↓↓↓
大和久明彦 DYNASTY TRIPLEIGHT(@aki0009aki0009)さん / Twitter

また、ツイキャスで離した内容のため、そのまま文字に起こすと意味がわかりずらい部分がありました。そのため、一部の文章は、順番を並び替えたり、内容を補足したり、指示語を名詞に置き換えたりしております。

当記事は、思いのほか好評で2020/02/11時点で6000アクセスを超えました。

僕自身、大和久プロに伺った話を、上手く表現できていたか自信がありません。せっかく貴重なお話をいただいたわけですから、随時手直しして行こうと思いました。

また、大和久塾は随時募集中とのことです。TwitterのDMでお問合せ可能とのことです。

ブルの高さについて考察

ブルの高さをおさらい

物理的な話をすると、ブルの高さは173cmです。

しかし、今回お伝えしたいことは、173cmのことではありません。

「自分の目線が捉えているブルの高さ」と「実際のブルの高さ」は意外とズレていることが多いですというお話です。

ブルより下に落ちる原因を考える

そもそも、なぜブルの高さの話になったか?そのキッカケをお話します。

ツイキャスのとあるリスナーさんから「ブルを狙っても下ぎみに行ってしまう」というお悩み相談がありました。

僕の経験上、ブルより下ぎみに行くという話になった場合「リリースが遅い」というアドバイスをもらうことが非常に多いです。

最初に言っておくと、リリースを早くするのは非常に難しいです。そもそも、リリースを早くしよう意識した時点で、脳から身体への指令に時間がかかり、さらにリリースが遅れることが多いです。

意識すればするほどタイミングが遅くなり、しまいには手からダーツが離れなくなったという話すら聞きます。

大和久プロに「ブルを狙っても下ぎみに行ってしまう」のはなぜか質問したところ、もっと根本的な部分が問題になっていることが多いと仰っておりました。

「リリースが遅いと言われたけど、どうしても遅くなっちゃう。どうすれば良いんだろう?」と思っている方は、リリースの遅れについては一旦忘れましょう。。

大和久プロから聞いた「ブルより下に行ってしまう」原因とは、、、

ブルの高さを把握していない人が多い

です。

ブルの高さを把握していない人が多い

ブルより下がる人って、ブルの高さを把握していない人がほとんどなんですよ。

視聴者は10~15名おりましたが話の内容を頭ですぐに理解することができませんでした。

さらに話が続きます。

(大和久塾で)「ブルより下がる」という受講生を見みてみると、ほとんどの人がブルの高さを把握していないんです。

(人間は)直線状で物を見るので、

目線の先にブルがあると、自分の目の高さにあると錯覚を起こすんです。

目線が170cmある人であれば、目線に合わせればブルの高さなんですけど、

ほとんどの人が、目線よりブルのほうが高いんです。

なのに、自分の目線の高さに手が出てる人が多いんです。

じゃぁ、自分の目線の高さで言ったら、どこにありますか?っていう話です。

身長の低い女の子に「届かない」っていう子は多いです。

だいたい手を出している位置は目線の高さで、ブルより圧倒的に低いT3ぐらいの高さに手を出しています。

(繰り返しになりますが)

人間は直線的に物を見ていて、放物線は頭の中の想像の話に過ぎないんです。

目で見ているは自分の目の高さにあるっていう錯覚を起こすんです。

だから、みんな目の高さに手を出しちゃうんですよ。

「手を出した高さのまま台に向かって歩いていってみな」って言うんですけど、だいたい刺さっているところに手が出ています。

ダーツ投げる云々の前に、自分がどの高さに手を出せば、ブルの高さに手が出ているかが問題。

練習としてやるべきなのが、どの高さに手を出せばブルの高さなのかということ。

ブルの高さを知らないとブルに入れるのは難しいです。

武器商人@ダーツ
武器商人@ダーツ

大和久明彦プロは、「ブルに入れば他のナンバーにも入る」という考え方の持ち主で、練習のほとんどはブル練だそうです。

実際のブルの高さと自分の認識しているブルの高さのズレ

簡単に以下のようにイメージしていただければと思います。イラストの製作は「くまおさん」(@the_painter_k)です。

ブルの高さは、173cmです。

実際の目線の高さは、身長によって異なりますが、目の位置からするとさらに下になります。前傾姿勢で身体を傾けるとなると、さらに下になります。

目線の高さがブルの高さになるのは、それこそボリス・カリチュマー選手のような大男くらいなのではないでしょうか?

参考)

【検証】自分の目線の高さがどのくらいか確認してみた

論より証拠です。実際に確認してみました。

僕の身長は、175cmです。

直立不動で立って、頭のてっぺんくらいにダーツを構えたとして、やっとブルの高さということになります。

スタンスや前傾姿勢よって目線の位置はけっこう下がります。どのくらい下がるか?という点を参考までに画像でお店します。

僕が投げているときに見える風景が以下です。

大和久プロの言うように、目線の高さにブルがあるように感じます。実際には、斜め上を見上げているんだと思いますが、確かに目線の高さにブルが見えます。

では、

ダーツボード付近まで歩いて行ってみます。そして、ダーツボードの真ん前で投げるフォームをしてみます。

はい、見事にT3付近です。

175cmの僕ですら、構えた位置はT3付近になります。どのくらい前傾姿勢にしているかにもよって、ダーツを構えた位置は異なってきますが、ブルの位置は、自分が思っているより高めにあります。

つまり、目線の先にブルがあると錯覚したまま投げると、T3くらいに落ちてしまうということです。

【結論】自分の手を出す位置を見極めて練習しよう

簡単なおさらいですが、

  • ブルは目線の高さにあるように見える
  • 目線の高さよりブルは高い

ということをわかっていただけたと思います。

人間は頭の良い生き物です。下に落ちるとしたら、下に落ちないようにしようとします。

例えば、

  • 身体を上に起こす
  • リリースを早くする
  • 強めに投げる

など、下に落ちないように投げ方を補正しようとしたりします。

しかし、ブルの高さを錯覚したまま、無理やり上に持っていこうとすると、無理なフォームになってしまう可能性があります。

ブルの高さを正しく認識し、手を出す位置を意識するだけで、もっと楽に投げられるかもしれません。

シンプルが一番です。ブルの高さをしっかりと把握(身体で理解)し、どの辺に手を出せば適切なのかを理解してみることからはじめてみませんか?

参考動画【2】PERFECT女子のレジェンド 松本恵さんのスロー動画

以前、スロー動画を見ていてすごく印象に残っているものをご紹介します。

ダーツ女子のレジェンド・松本恵さんのスローです。

大和久プロの話を聞く前にこの動画を観たことはあったのですが、「けっこう上のほうに手を出しているな~」という印象でした。

松本恵さんは身長156cmです。このくらいの身長だと、このくらいの位置に手を出すんだなと参考になりました。

スロー動画にブルの高さの補助線が入っているのがわかりやすいです。

リリース時の手の高さが参考になると思います。

また、可能であれば、自身のスロー動画を横から撮ってみるのもおすすめです!

参考動画【2】大和久プロとツイキャスコラボ時の動画の文字起こし

今回書いた内容は、ツイキャスで3時間ほど談笑した内容の一部(15分ほど)に過ぎません。

他にも有益なお話をたくさんお聞きしました。

RAVOLINKSさんに、特に有益な箇所を編集&文字起こししていただいたYouTube動画が以下です。ぜひご覧下さい。

参考動画【3】大和久プロとツイキャスコラボ時の動画の文字起こし

人気YouTuber MOYAさんが作成した「大和久塾」の紹介動画も面白いです。当記事で書いた内容と重複する部分やその延長戦上にある興味深い話も多々あるので、ぜひ観て下さい。