【レビュー】マンガでわかる「4スタンス理論」 身体能力を最大限発揮するすごいカラダの使い方 |4スタンス理論をダーツに活かしたい方におすすめ

どうも、武器商人(@BukiDartsBot)です。

ダーツをほとんどやらなくなってから、もう3年ほど経ちます。それに伴い、ブログの更新頻度も激減してしまいました。Twitterは時々開いて、気になったことがあればつぶやく程度です。ただ、たまに無性に情報発信がしたくなるときがあり、そのときにはブログを更新しています。

…そうです、今がまさにそのときです(笑)。

ところで、皆さんは「4スタンス理論」って聞いたことがありますか?

Twitterを見ていると、かなりの頻度で目にする言葉ですよね。

私自身、4スタンス理論を体系的に学んだことはありませんが、ネットで得た知識や書籍を参考に少し勉強してみました。その中でも、この書籍『マンガでわかる「4スタンス理論」 身体能力を最大限発揮するすごいカラダの使い方』は非常にわかりやすい内容だと感じたので、今回ご紹介させていただきます。

著者:廣戸 聡一(ひろと そういち)さんについて

著者である廣戸 聡一(ひろと そういち)さんは、レッシュ理論の提唱者で、一般社団法人レッシュ・プロジェクト | ReashPROJECTの代表です。

ダーツ界隈で4スタンス理論のトレーナーをしている方は何名かいますが、たいてい(全員?)がこのレッシュ・プロジェクトによって認定されているトレーナーです。Twitterのプロフィールなどでもレッシュ理論と書いてあるので、気になった方は確認してみて下さい。

レッシュ理論とは?

「レッシュ理論?」と思った方もいるかもしれませんが、簡単に言えば「レッシュ理論 = 5ポイント理論 + 4スタンス理論」ということができます。

5ポイント理論も4スタンス理論も、まるで車の両輪のような関係で、切り離して考えることはできません。

一般的には、4スタンス理論のほうが耳にする機会が多いと思いますが、実際には5ポイント理論の内容も含めて説明されることが少なくありません。そのため、レッシュ理論は巷でよく話題に上がる4スタンス理論と同じものだと考えて問題ないでしょう。

※ただし、厳密には異なる部分もあるのかもしれませんが。

4スタンス理論とは?

4スタンス理論とは、人間が生まれながらにして持つ体の使い方を、「前重心 or 後ろ重心」「内側 or 外側」の組み合わせによる4つのパターンに分類し、それぞれのタイプに適した体の動かし方を説明する理論です。

ネットで「4スタンス理論 ○○(スポーツ名)」と検索すると、多くのスポーツでこの理論が活用されていることがわかります。特にゴルフのように体の重心が重要なスポーツでは、この考え方がよく用いられ、関連書籍でも頻繁に例として取り上げられています。(すべての動作に適用されるわけではありませんが。)

また、僕のブログのメインテーマである「ダーツ」においても、4スタンス理論は広く認知されています。ダーツプロの中には、4スタンス理論のトレーナー資格を持つ方も多数いらっしゃいます。

4スタンス理論をうまく活用することで、自分が本来持っているパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能になると言われています。(繰り返しになりますが、これが全てではありません。)

一方で、自分の4スタンスのタイプに合わない動作を行うと、上達が妨げられたり、ケガの原因になることもあるそうです。

ダーツのトッププロの中には、4スタンス理論を知らないという方ももっとたくさんおります。知っているから何だとか、知らなければヤバいとかそういう話ではありません。
ちなみに、武井壮さんは4スタンス理論は一つの指標だと思って下さいと言っています。(それがすべてではないと。)
参考)【武井壮】4スタンス理論が正しければ〇〇は存在しいない。4スタンス理論についてわかりやすく解説【切り抜き】 – YouTube

当書籍の内容

以下、重要そうなところを独断と偏見でピックアップしました。

タイプ分類(73ページ目あたり)

何よりもまず、このタイプ分類が4スタンス理論の基礎となります。本書でも、タイプ分類の説明に多くの紙面が割かれています。

漫画形式で描かれており、図解が多く使われているため非常にわかりやすい内容になっています。

4スタンスのタイプ分類については、本書にも図解がありますが、著作権の関係で直接スクリーンショットを掲載するのは避けたいと思います。そのため、代わりにネット上で見つけた図を引用させていただきます。

出典: DO-TRIATHLON.COM

A1タイプ⇒ 前重心+内側重心
A2タイプ⇒ 前重心+外側重心
B1タイプ⇒ 後重心+内側重心
B2タイプ⇒ 後重心+外側重心

Aタイプはいわゆる前重心(つま先寄り)、Bタイプは後重心(かかと寄り)です。また、内側重心のA1タイプとB1タイプ、外側重心のA2タイプとB2タイプに分けられます。

では、前重心同士や内側重心同士に共通点があるのかと思いきや、さらに「パラレルタイプ」(A2とB1)と「クロスタイプ」(A1とB2)という分類も存在します。パラレルタイプは肩と股関節が平行に連動する動き方で、クロスタイプは肩と股関節がクロスして連動する動き方を指します。

『マンガでわかる「4スタンス理論」 身体能力を最大限発揮するすごいカラダの使い方』では、AタイプやBタイプがどのような動きに特徴があるのか、日常の動作を通じた簡単な判断方法も詳しく解説されています。

正確なタイプ診断を行うには、本書に記載されている情報だけでは少し不十分かもしれません。しかし、他人の動きを観察する際に、気付きのヒントとなるポイントを得ることができると思います。

自分の身体パフォーマンスを向上させるためには、まず自分のタイプを知るだけでも十分役立ちます。ただし、自分とは異なるタイプの人の動きを理解することで、さらに深い洞察が得られるでしょう。そのため、全体を通して読む価値は大いにあると感じます。

ゴルフのスイングのリズム(93ページ目あたり)

4スタンス理論は、野球、陸上、ゴルフなど、さまざまなスポーツで活用できる考え方ですが、特にゴルフではその効果が顕著に表れると言われています。

その中でも、ダーツに関連しそうだと感じたのが、「リズムの取り方」です。

A1⇒ラーメン
A2⇒タンメン
B1⇒タンタンメン
B2⇒チャーシューメン

はい、わかりやすいですね!(わかるわけがないw)

4スタンス理論といえば、前重心 or 後重心、内側重心 or 外側重心といった部分が注目されがちですが、実はタイプによってリズムの取り方も変わるようです。
(僕はこれを初めて知りました。)

ダーツを始めたとき、「1、2、3」とリズムを取る方法を教えられたけど、「そんなリズムできないよ?」と思ったことはありませんか? 僕はそうでした。自分が何タイプなのか正確にはわかりませんが、まったく違うタイプの人にとってはそれが不正解である可能性もあるので、非常に興味深いポイントだと思いました。

とはいえ、リズムと身体の動かし方は別問題だというわけでもなさそうです。4スタンスのタイプによって、どのタイミングでタメを入れるべきか、どのタイミングで力を発揮するべきかという理屈の延長線上で、リズムも変わってくるのだと解釈しました。

ラーメンとかタンメンとか、そういったネーミングは言葉の感覚なので、あえてツッコミません(笑)

有名プロスポーツ選手のタイプ(112ページ目あたり)

有名なプロスポーツ選手がどのタイプに当てはまるのか、非常に興味深く読ませていただきました。ただし、選手によって細かい説明が載っている場合と載っていない場合があるため、真偽のほどはわかりませんが、今後スポーツ観戦をする際の良い着眼点になると個人的には感じています。

この書籍を読む、もしくは読みたいと思っている方々にとって、誰がどのタイプかという答えだけを知りたいわけではないと想像します。おそらく、身体の動かし方に関する理解を深めたいという方がほとんどだと思います。

そのため、身体の動かし方についての知識を学ぶための教材として割り切って読むのが良いのではないでしょうか。

少しだけ紹介すると、

A1⇒イチロー、ダルビッシュ、石川遼、松山英樹、羽生結弦
A2⇒錦織圭、タイガー・ウッズ、ウサイン・ボルト、吉田沙保里、白鵬、ロナウジーニョ、マイケル・ジョーダン
B1⇒メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、マイク・タイソン、室伏広治
B2⇒大谷翔平、香川真司、松井秀喜、田中将大、ロジャー・フェデラー、五郎丸歩

です。

購入先

ご興味をお持ちいただけた方はぜひ読んでみて下さい。

4スタンス理論についてもっと知りたい方は

4スタンス理論についてもっと知りたい方には、最も確実な方法として、レッシュのメンバー会員になるか、認定トレーナーのレッスンを受けることが挙げられます。

ただし、「ダーツの腕を上げたい」という目標と、「4スタンス理論をもっと学びたい」という目標は別の話です。

僕自身、レッシュのセミナーを受けたことがないので詳細はわかりませんが、ダーツに特化した内容ではないと思うので、ダーツの腕を上げたいという具体的な目標がある方には、少し回りくどく感じるかもしれません。

レッシュのセミナーを受ける以外で、4スタンス理論をもっと学びたい方には、レッシュのトレーナー資格を持っている方のTwitterやYouTubeをフォローして、実践的な情報を得るのもおすすめです。

有名どころをご紹介すると以下です。

この辺が参考になると思います。