セパブルっていう用語の検索ニーズが意外と高かったので書いてみようかなと。
セパブルとは?
セパレートブルの略。インナーブルを50点、アウターブルを25点と分けるゲームルールのことです。
逆に、インナーブルとアウターブル共に50点とするゲームルールをファットブルと言います。
01ゲームにおいて非常に重要なルール(試合フォーマット)です。
ハードダーツでは、セパブルが当たり前ですが、ソフトダーツではファットブルが主流です。
初心者が実際のゲームでセパブルでプレイするのは、相当先になるかと思いますが、プロの試合を観戦する場合には、ルールの理解はすごくです。
ゲームの攻め方(得点効率がまったく異なるので。)
セパブルが適用されている試合は?
ハードダーツ
ハードダーツの場合は、セパブル一択。(たぶん)
ソフトダーツの場合は、まちまちです。大会によって違います。
ソフトダーツ
PERFECT
セパレートブルの表記が無い場合は、アウターブル・インナーブル共に50点、セパレートブルの表記がある場合は、アウターブルは25点であり、インナーブルは50点となる。
競技規定 | PERFECT プロソフトダーツトーナメント
JAPAN
(JAPANは男女制限が無いようなので、理屈上は女子も参加可能ですが、実際には男子のみです。)
・奇数STAGE(STAGE1,3,5…17)ではファットブルとし、Open In/Master Outが採用されるものとします。 ・偶数STAGE(STAGE2,4,6…18)ではセパレートブルとし、Open In/Master Outが採用されるものとします。
大会概要|SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN OFFICIAL WEBSITE
JAPANレディース
ファットブルです。
セパブル/ファットブルの01ゲームの攻め方
どのナンバーから攻めなければいけないというルールはありませんが、得点効率という意味で攻め方の定石があります。
セパブル
セパブルの場合は、20で得点するのが定石です。
ボードの中で得点が高い順に、
- T20(60)
- T19(57)
- T18(54)
- T17(51)
- DBULL(50)
となりますが、DBULL(インナーブル)よりも、トリプルナンバーのほうが圧倒的に大きいので、トリプルナンバーから攻めて行くことが定石です。
前のダーツが邪魔になった場合や、アレンジの関係で、より小さなナンバーを狙うことはあります。
ファットブル
ファットブルの場合は、ブルで得点していく場合がほとんどです。
ソフトダーツのボードでは、男子トッププロの場合でも、トリプルナンバーヒット率は40%前後です。対して、ブル率は80%前後です。
従って得点効率が一番良い、ブルから攻めて行くのが定石です。
しかし、01ゲームの性質上、先行が圧倒的に有利です。例えば、先行がパーフェクトを出した場合、後攻は絶対に勝てません。
したがって、ゲーム展開によっては、相手より早く上がり目を出したい場合など、後攻がT20から攻めて行く場合があります。
01ゲームは先行が圧倒的に有利
面白い試合を紹介します。
控えめに言って凄すぎ⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾#鈴木未来#9ダーツ pic.twitter.com/3kmCf12Aav
— Taku@ダーツ🐴🦌 (@takudartsbaka) 2018年11月16日
JAPAN レディースの試合形式は、501-ファットブル-マスターアウトで行われます。
上記で説明したように、ファットブルはブルで攻めるのが定石です。
501をブルで攻めた場合、以下が最速のフィニッシュとなります。
- 1R⇒150(残351)
- 2R⇒150(残201)
- 3R⇒150(残51)
- 4R⇒51(finish)
上記を、ブルパーフェクトと呼びます。
先行にパーフェクトをやられると、後攻がパーフェクトペースで進んだとしても勝てません。
では、上記動画の後攻の鈴木未来(すずきみくる)選手が取った攻め方は、、、
- 1R⇒150(残351)
- 2R⇒180(残171)
- 3R⇒171(finish)
です。
いわゆる9ダーツです。
あっぱれですね。
レベルの高いプロの試合では、501パーフェクトが出ることはそれほど稀ではありませんが、9ダーツはまずお目にかかれません。
何故こういったゲーム展開になったか?
先行の吉羽プロが、2R目までブルパペースで進んでいたからです。2R目終わった時点で、残201の吉羽プロには、上がり目がありません。
対する後攻の鈴木プロは、2R目180(60->60->60)から3R目171(60->60->51)と上がり目が出る可能性があります。
先行有利の01ゲームにおいては、相手より早いラウンドで上がり目を出すことは非常に重要なため、鈴木プロの取った攻め方は非常に意味があります。
では、先行の吉羽プロも2R目で180を出して、9ダーツを狙えば良かったではないか?と思われるかもしれませんが、トッププロでもトリプルヒット率は、良くて50%ほどです。
6本連続50%の確率だとすると、1/64です。
非常に低い確率を意識して、得点率の低い60を狙いに行くのは、取りづらい策なのです。。
ナンバーは、1-20のシングル
1-20のダブル
1-20のトリプル
インナーブル/アウターブルのみです。
ちょうど0にするには、数字の調整が必要になります。
数字の調整をアレンジと言います。