はじめに
さて、Twitter界隈では、「レーティング詐称」について大炎上しました。
無関係の第三者として、意見を書いてみようかと思います。
実際の大会要項に従って説明したほうが良いと思いますので、炎上のネタになった「日本ダーツ祭り2018」を例に挙げます。
尚、個人名や店舗名は出すつもりはありません。
非難する前にルールがどうなっているのか確認を!
例え、屁理屈であっても、、、グレーを黒と判断してはいけません。
また、通例、倫理観、常識を最終的な根拠として非難することは、あってはならんことだと思います。
常識なんて時代と共に変わるテキトーなものであり、便宜上のモノに過ぎません。もちろん、ルールを補完する意味では重要なモノですけどね。
今回のサンドバッキングルールは以下の通り記載されております。ダーツライブを試用した大会ではよくあるルールです。
正当な理由なく以下の項目に該当するプレイヤーは失格とします。
1.サンドバッキングにより、チームレーティングを3以上上回ったチーム
本大会はサンドバッキング・システムを採用いたします。
サンドバッキングとは、申告したレーティングに虚偽申請があった場合、もしくは申請時より明らかに高いレーティングとなってしまった場合、失格になることを指します。
出典:
サンドバッキングルールを詳しく読む
持論ですが、サンドバッキングは二つに分類したほうがわかりやすいと思います。
サンドバッキングは何かを説明するだけなら分類する必要もないのですが、対策を考える場合に分類があったほうが理解しやすいためです。
故意かどうかを問わず申請レーティングを3以上上回るケース
1.サンドバッキングにより、チームレーティングを3以上上回ったチーム
もしくは申請時より明らかに高いレーティングとなってしまった場合、
元々の制度趣旨としては、不正防止のためだとは思いますが、問題点があります。
まず、ダーツのレーティングは数試合単位ではかなりムラがあるのは当たり前です。
そのムラを考慮して3を基準として定型化しているのだと思います。
それでも尚、スタッツ取得から試合まで練習期間があるため、3以上上回ってしまうことは、充分にありえます。(ルールだから仕方ないですけど。。)
これはこれで問題ですが、一番問題なのは、悪質なレーティング詐称の場合です。
悪質な場合になると、サブカードを使用してレーティングを低めに申請し、意図的にミスし、サンドバッキングを回避したりなどもする方がいるようです。
残念ながら、これもまたルールであり、意図的に外したかどうかを確認することも困難ですので、レーティング調整を厳密に取り締まることは不可能です。
しかし!!!以下のルールがあります。
レーティングの申請虚偽
申告したレーティングに虚偽申請があった場合、
個人的な意見ですが、この文言は、事前審査を意味すると思います。
何故なら、申請レーティングと実際のレーティングの乖離は、前述の文言によりルール化されているからです。「もしくは」となっているので、違う基準があることを意味するのが素直な解釈だと思います。
一般的には、エントリーする店舗は、参加者が適正なレーティングを提出しているかどうかを確認する義務を負っているとされております。
従って、例えば、カードレーティングでRT10あるにも関わらず、大会でRT5で申請するなどです。
実際、この虚偽申請については、厳密に取り締まっていないように見えます。しかし、言うまでもなく、こちらのほうを重く取り締まり、不正があった場合には重い処罰を課すべきです。
そもそも虚偽申請って何だ?
申請レーティングは直近数ゲームの平均を取るのが通例です。この点が闇です。
以下、臭いケースを例示します。
10の人が、7のスタッツでエントリー
マトモなお店であれば、妥当なスタッツが出るようスタッツの取り直しをさせるケースです。ただし、微妙な差の場合は、そのまま容認することも少なくない様子です。
数年前14あった人が、今は9くらいしか無くて、9のスタッツでエントリー
難しいところですが、実状を知る店舗からのエントリーの場合は、現状の9ベースで申請することが容認されると可能性があります。
しかし、実状を知らない店舗が、伝聞した情報だけで判断してエントリーを受理する可能性も無いとは言えません。
数か月前14あった人が、イップスで急降下し、今は6で、6のスタッツでエントリー
こちらも難しいケース。
虚偽ではないと言えそうですが、限りなく疑わしいので差し控えるべきでしょう。僕は、イップスがどんなものであるか知りませんが、急に治ることがあるかもしれませんので。
エントリー時8だった人が、エントリー後猛練習し今は11
虚偽申請ではありませんが、残念ながらサンドバッキングルールには抵触するよくある事例です。
サンドバッキングルールに否定的な考えを持つ方ももちろんいて、こういった正直者がバカを見るケースもあるのです。。
今14ある人が、舐めプして、6のスタッツでエントリー
これが、一番悪質なケースです。
虚偽申請をした場合、実力通りのスタッツを打つと、サンドバッキングルールにひっかります。
それを、意図的に回避するために、わざと外すなどの行為も実際にあるようです。
いわゆるレーティング調整と言われるものです。
しかし、どの場合にも言えることですが、正当な理由がある場合の申請と区別することは困難です。店舗側や大会運営が、過去のゲームプレイ状況や大会参加状況などを把握し、防ぐことが必要ではないかと思います。
今回の件は???
疑いがかけられているのは虚偽申請の部分です。申請レーティングより3以上打ったら~の部分は、レーティング調整によって、逃れている可能性が高いです。
虚偽申請は、厳密にチェックされていないように思えます。ここが問題点の一つのような気がします。そもそも、虚偽申請は、もうちょっと別の基準でNGにしないと回避出来ないと思います。
詐称を防ぐには?
当たり前のことですが
- 参加者が虚偽の申請をしない。
- 店舗が虚偽の申請を認めない。
でも、これだけでは不十分ですよね。
- 過去1年以内に申請したレーティングより低く申請してはならない。
なども必要かもしれません。
- プロ資格保有者はレーティング〇〇以下の申請は認めない。
も、今回の一件を踏まえ、ルール化しても良いかもしれません。
RT18問題
ダーツライブのレーティング体系は、RT18以上のクリケットの数字(4.75以降)を計算していないという実態があります。01は計算されるものの、現実的にはRT18ちょっとくらいまでの数字しか出ません。
そうすると、レーティング15ちょっとの人は、サンドバッキング上有利ということにもなりかねません。
詳しくは以下の投稿にて。
与太話
今回の件、、、
虚偽申請という事実に怒りの矛先が向いているようには見えません。
虚偽申請をして優勝したことに怒りの矛先が向いているように見えます。仮に負けたとしたら、「虚偽申請したのにざまぁw」と言われて終わっていたでしょう。
しかし、勝ったから物言いがつくなどではなく、負けた場合も申請時点で失格にする仕組みがないとダメではないかと思います。