新人ダーツプロのスポンサーの付け方①導入編

どうも、武器商人(@BukiDartsBot)です。

ダーツのブログを始めてから4年以上が経過しますが、当初から興味があった「スポンサー」について、僕の意見を語りたいと思います。

当記事を書いたのが2021年です。一部内容は更新済みです。

以前からこのテーマについて話したいと思っていたのですが、語るにもそれなりの資格が必要だと感じていました。どこの馬の骨とも知らない人が語っても、誰も耳を傾けてくれないでしょうから。

一応、僕もPERFECTのスポンサー申込をして「PERFECTサポーター」になったので、少なくとも2万円分くらいは語る資格があるんじゃないかと思い、書いていきます(笑)。

スポンサーとは?

流行りのChatGPTにスポンサーの言葉の定義について質問したところ以下のような答えでした。

「スポンサー」の定義は、特定の活動やプロジェクト、イベントなどに対して、金銭的・物質的支援やサービスを提供する個人や団体、企業を指します。スポンサーは、提供した支援の見返りとして、宣伝効果やブランドの露出、企業イメージの向上を期待することが一般的です。

スポンサーシップは、次のような形で行われます:

  • 企業スポンサー:イベントやスポーツチーム、メディア番組などに資金提供し、見返りに広告やプロモーションの機会を得る。
  • 個人スポンサー:アーティストやスポーツ選手などの個人に支援を提供し、その活動をサポートする。
  • 物品提供:金銭以外にも、製品やサービスを提供する形での支援もスポンサーシップの一部です。

例えば、スポーツ選手がユニフォームに企業ロゴを掲示することや、イベントのスポンサーとして企業名が公表されるのが一般的な例です。

 

どうやってスポンサーをつけるか?結果は必要か?

ここからが本題です。プロダーツ選手は、どうやってスポンサーをつけるのでしょうか?

よく議論になるのは、「結果」が必要なのか、という点です。

プロダーツツアー草創期では、スポンサーをつけるには「結果」が必要だというのが定説だったようです。

古い記事ですが、当時無名だった山本信博(現プロ)が、炎の皇帝こと星野光正(現プロ)に勝ったことで一躍有名になった話が私は好きです。書かれた時期は古いものの、内容としては今でも一読の価値があると私は思います。

第8回 山本信博(4) | PERFECT ソフトダーツプロトーナメント
プロソフトダーツトーナメント PRFECT オフィシャルサイト。ツアー日程、大会結果、選手名鑑。

プロスポーツ選手にとって、結果を出すことの重要性がわかるエピソードですが、よりハイレベルになった昨今、このような話はありえるでしょうか?

例えば、PERFECTの絶対王者である浅田斉吾プロ(現JAPANプロ)に、無名の新人が勝つことなど考えられるでしょうか?

執筆時当初の所属団体を記載しております。

まず難しいと思います。

上位ランカーに勝ち、結果を出すには、経験を積む必要があります。そのためにはプロツアーに参戦する必要があります。プロツアーを回るにはお金がかかり、その資金を捻出しなければなりません。練習にもお金がかかります。

この議論には終わりがありませんが、「結果が出ないとスポンサーが付かない」となると、新人プロにはチャンスがないことになってしまいます。

さらに、コロナ禍でプロツアーが安定して開催されていない現在、「結果」とは何なのか? 舞台が無ければ、結果も何もないじゃないか、という話にもなります。

スポンサーがつく鍵はいかに価値を提供できるか

スポンサーがつく鍵は、結論から言うと「いかに価値を提供できるか」に尽きます。「自分に価値なんてあるのだろうか?」と自信が持てない選手もいるかもしれません。しかし、実際にスポンサーになっている企業や、スポンサーがついている選手、自分の持ち味などを分析していけば、必ず何らかの価値は見いだせるはずです。

そして、価値をどのようにアピールできるかが大事です。

スポンサーを分析する

スポンサーをつけたいと考えたとき、まず最初にすべきことは、どの企業がスポンサーになっているかを分析することです。

JAPANやPERFECTには、規模の大きいメインスポンサー(オフィシャルスポンサー)が存在し、その下にはサポーターなどの小規模なスポンサーもあります。また、個人スポンサーと呼ばれる、JAPANやPERFECTに登録していないスポンサーもあります。

あえてヒエラルキー構造で示すと、以下のようになります。

  1. JAPANやPERFECTのオフィシャルプレイヤー
  2. バレルメーカー
  3. ダーツグッズメーカー
  4. アパレルメーカー
  5. ショップ、ダーツバー、一般企業など

ヒエラルキーが上に位置するほど、結果や人気が求められ、スポンサーを得るのが難しくなります。

狙い目なのは、ショップ、ダーツバー、一般企業などです。実際に多くの選手が、自分の通っているダーツバーなどにスポンサーになってもらっています。このような場所にアプローチしてみるのもひとつの方法です。また、自分の趣味で行っている活動の繋がりからスポンサーがついているケースも少なくありません。JAPANやPERFECTのサイトを見て、各選手にどんなスポンサーがついているか、またそのスポンサーがどんな企業なのかを調べてみると、ヒントが見つかるかもしれません。

スポンサーがつかないなら自分でグッズを作成して売って成功体験を!

身も蓋もない話をすると、スポンサーがつかないのであれば、自分でグッズを作成したり、投げ会を開催してみるのも一つの方法です。自分のイラストを描いてもらい、アクキーや缶バッチを作成するのは簡単にできます。また、投げ会を開催して、そこで手売りでグッズを販売するのも良いアイデアです。

スポンサーがつく話とは直接関係ないと思われるかもしれませんが、実際にスポンサーがついた場合、グッズの販売やハウストーナメントの集客をお願いされることは十分に考えられます。逆に言うと、スポンサー契約の交渉の過程で、これらの経験をアピールすることができるとも言えます。

頭の中であれこれ考えるだけよりも、実際に行動してみることが何より大切です。

参考になる動画

以前話題になった西川綾プロの以下の動画がわかりやすく勉強になりました。

自己PRがいかに大事かわかると思います。

もう少し補足すると、周りに「繋いでくれる人」がいたという点が大きな違いです。周りに繋いでくれる人がいて、さらに自己PRをすることが非常に重要だと感じます。

ダーツ業界では、いろいろなメーカーや無差別に多くの人にPRするよりも、身近な人の繋がりを活かして攻めていくことが非常に大切だと思います。

スポンサー契約にはお金が絡みますので、まったく知らない人よりは少しでも知っている人のほうがお金を出しやすいという方も多いです。

SNSも大事だけど、地元のコミュニティも大事

  • スポンサー=広告主
  • スポンサーされる人=宣伝する人

ですから、自分自身が情報を発信しているというのは、強みになるのは間違いありません。

現状、プロダーツ選手をスポンサーしている人や企業はさまざまですが、SNSでの発信力が非常に大事になってきています。SNSでちょっと有名になると、その数ヶ月後にはスポンサーが付いているということはザラにあります。

しかし、そうは言いつつも、地元のコミュニティが大事だと僕は思います。

ちなみに、僕もPERFECTの選手にスポンサー申し込みをしましたが、地元の選手を選びました。

僕の場合は、Twitterやブログである程度情報発信をしているので、そこを基準にはしていませんでした。(正確に言うと、最初はその基準で考えていましたが、途中で考え方を変えました。)

それに対して、地元のコミュニティで活動している人には、どんなに頑張っても地元での繋がりという点では敵いません。

SNSを使うにしても、どれだけ反響のある投稿であっても、地元の人たちの反感を買うような使い方は注意が必要です。(僕も過去にこの点で損をした経験がありますので、特にそう思います。)

地元コミュニティの情報を広めるためにSNSを活用するのは、有効な手段だと思います。

結局、宣伝する側にしても結果がすべてなので、何が正解で何が誤りということはありません。反感を買うような炎上商法でやっていこうというのなら、それも一つの選択肢でしょうけど^^;

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