どうも、武器商人です。
2017年ごろにダーツブログを開設してから、試行錯誤を続けるうちに気づけば2025年には累計100万アクセスを達成するところまで来ました。最初の頃は記事のテイストもキャラ設定も定まらず、迷走していた時期もありました。
そんな中でも書き続けているうちに、少しずつ自分の発信の軸が固まり、「武器商人」として何を届けたいのかもはっきりしてきました。今の自分なら、この名前の由来についてきちんと書けそうな気がします。
実は、こういう自己紹介めいた記事を書くのはあまり得意ではなくて、今まで何となく避けてきたんですよね。でも最近になって、ようやく書いてみようかなという気持ちになれたので、今日はそのお話をしてみます。
武器商人という名前に込めた3つの意味
武器商人という名前は、最初から完璧に設計していたわけではありません。ブログを書き続ける中で徐々に輪郭が見えてきたものですが、主に以下の3つの意味合いを込めて使ってきました。
1. ダーツ用具販売としての「武器屋」的な意味
もっとも分かりやすいのが、ダーツ用具、特にバレルを“武器”に見立てた意味合いです。ブログ初期はバレルレビューや用具紹介を多く書いていて、フォロワーさんから「武器屋さんなんですか?」と聞かれることもよくありました。
ただ、最近は用具レビューをほとんど行っていないので、この意味は以前より薄くなっている気もします。
2. 坂本龍馬的な「革新者」としての意味
もう一つは、坂本龍馬のイメージです。龍馬は幕末の混乱期に海外から武器を調達し、それを通して当時の勢力の力関係を一気に変えた人物として知られています。
つまり、龍馬は“武器商人”的な側面を持ちながら、同時に日本を新しい方向へ導いた革新者でもありました。
僕自身も、ダーツ業界の物販構造やメーカー・選手間の力関係などに歪みを感じ、「もっと良くできるのに」と思いながらブログを書いていた時期があります。初期の僕が“構造を変えたい”と考えていた背景には、まさにこの龍馬的な立ち位置を意識していました。
意外と、僕は歴史の勉強も好きなんです(笑)
3. SNS時代の「影響力を武器化する」意味
そして最近、一番この意味合いが強くなってきているのが、SNSの影響力そのものを“武器”と見立てる考え方です。インフルエンサー界隈では「影響力の武器」という名著が知られていますが、SNSでの発言力や言語化の力は“無形の武器”と例えられることが多いです。
武器商人という名前には、この“影響力の武器”を必要とする人にアウトソースしていく、そんな意味合いも込めています。これも2つに分けられて、SNSの仕組みや言葉の扱い方など、僕が得てきた知見を紹介するという意味と、SNSで他者を僕なりに言語化することで、その人の影響力を強化していくという意味の2つがあります。
ダーツ業界の革新者としての「武器商人」
上記3つのうち、2つ目の意味についてもう少し詳しく書きます。これはダーツブログを始めた直後に考えていたことで、個人的には“上手くやれなかった”、つまり失敗したと思っている部分でもあります。
当ブログにはAmazonなどの物販アフィリエイト広告を貼って収入を得ています。
当初感じていたのは、ダーツ業界はAmazonや楽天といった大手プラットフォームを活用せず、ダーツハイブやエスダーツ、各メーカーの公式サイトなど、独自の物販網に頼っていて、正直なところ不便だということでした。
特にフライトを見ていて思ったのは、リアル店舗で大量の在庫を抱えるよりも、大規模なネット店舗に集約したほうが効率化できるという点です。フライトの形状ってそこまで多くないですよね。柄やデザインが多いだけで、実際に比較したいのは形状だけ。であれば、リアル店舗には試投用に数セット置いておき、在庫はAmazonに集中させれば良いと考えていました。
そうすればAmazonランキングやおすすめ枠などでニーズや売上が可視化されますし、僕としてもAmazonアソシエイトを通じて紹介料を得る機会が増える。選手にとっても、手売りの負担を減らすことにつながります。
この点については、今でも正論だと思っていますし、やったほうが良いと感じています。実際、以前よりは状況が改善してきた部分もあると思います。
ただ、推し活文化の浸透によって、当時とはまた別の構造が出てきました。Amazonでリーズナブルに購入したいという層もいれば、推しに貢献したいからこそ“推し本人から直接買いたい”“推しのスポンサー店舗から買いたい”“大会ブースで買いたい”という層もいます。
このあたりは、当時と今とで事情が大きく変わってきたところで、革新者としての僕は、もしかしたらもう存在意義がないのかもしれません(笑)
ダーツ業界のSNSの第三の地位としての「武器商人」
最近は、この意味合いのほうが僕自身しっくり来ていて、「武器商人」という名前もここに寄ってきている気がします。
ダーツのプロは、フル参戦ではない選手も含めると3000人ほどいると言われています。プロ試験そのものの敷居は比較的低く、センスの良い人であれば、はじめて1年以内でプロ資格を取ることもできます。
プロの本業はもちろん競技ですが、メーカーやダーツバーをスポンサーにつけて活動するという“セールスパーソン的な側面”もあります。この後者が、個人的には少し歪んでいると感じています。特に、PERFECT/JAPANというプロ団体、そのメイン/オフィシャルスポンサーであるメーカー、そしてスポンサーになっている/なっていないダーツバーなど、力関係の構造における歪みは非常に大きいと感じています。
SNSでの発信戦略が整っていない選手もいますし、そもそも選手にそこまで求める必要はないという考え方もあります。本来であれば、選手は競技に集中し、プロ団体や利害関係者がブランディングや宣伝を担う方法もあるはずです。しかし実際には、選手個人に発信力を求めるスポンサーも少なくありません。
そこで、僕は第三者的な位置付けとして、選手個人に焦点を当てながらダーツ業界を盛り上げる立ち位置も“ありなんじゃないか”と思うようになりました。
最近よく聞く言葉で言えば「アンバサダー」に近い役割ですが、アンバサダーはあくまで組織公式の立場です。だったら僕は、非公式の位置付けで、ゲリラ的にマーケティングをやっていく。そんな戦い方もあるんじゃないかと思って、今のスタイルに落ち着いています。
現在の「武器商人的」活動内容
少し話が抽象的になり過ぎたので、今の僕の活動内容を具体的に書いていくと、だいたい以下のようなことをしています。
まず中心となっているのは、SNS(X、インスタ)での情報発信です。特に、プロや業界関係者、ダーツバーの経営者やスタッフの方とは、積極的に交流していこうと思っています。注目している選手を取り上げたり、ちょっとした分析や感想を発信したりということもやっています。
それと付随する形で、音声配信(主にスペース)を通したコミュニティづくりも行っています。会社組織のように形があるわけではありませんが、ゆるくいろいろな人と繋がりながら、団体(PERFECT/JAPAN)やメーカー、店舗を問わず、ダーツ業界の中に一つの小さなコミュニティを作れたら良いなと思っています。実際、音声配信で繋がった人たちとオフ会をしたりするなど、少しずつ形になりつつある部分もあります。
ブログやnoteでは、ゲリラマーケティング戦略やSNS運用の気づきなどを発信しています。これまでの活動の中で、ブログの累計アクセス数100万、Xのフォロワー7000人、一定のインプレッション獲得という実績があるので、そのあたりのノウハウを少しずつ公開していっているところです。
最後に
これまで書いてきたように、「武器商人」という名前にはいろいろな意味を込めています。どれか一つというよりも、その時々の活動や立場によって少しずつ重心が変わっていったというのが正直なところです。
今後も名前に合わせて何かをするというよりは、活動を続ける中で自然と“武器商人らしさ”が形になっていけば良いなと思っています。
まあ、そんな感じでゆるく続けていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

