コロナ禍の影響で開催がままならないプロツアー。
PERFECTからJAPANへ移籍した選手が多く、SNSでも話題になったのでちょっとだけまとめようと思います。
日本のソフトダーツプロ団体について
基本的な知識をおさらいすると、日本にはソフトダーツプロ団体は2つあります。1つめがPERFECTで2つめがJAPANです。
過去にはD-Crownという団体もありましたが現在は運営しておりません。
参考までにWEBサイトへのリンクを貼っておきますね。
- PERFECT ⇒ PERFECT ソフトダーツプロトーナメント
- JAPAN ⇒ SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN OFFICIAL WEBSITE
この2つの団体は、同時にライセンスを取得することは可能ではあるようなのですが、実質的には片方の団体にしか所属できません。
しかし、ここ数週間で、PERFECTからJAPANへ移籍する選手が続出しました。
なぜこのタイミングで移籍?
通例、PERFECTは1月~12月にかけて開催され、JAPANは4月~翌3月にかけて開催されますが、コロナ禍の影響で開催時期が後ろにズレ込みました。
参考)もしもの話ですが、コロナ渦が無かったとしたら以下のような開催スケジュールだったと思います。
実際はどうなったかというと、PEREFCTは2021/09/21の段階でツアー中止を宣言しました。JAPANは今年度はじめの段階から開催スケジュールを後ろにズラしており、10月~翌2月に開催する日程にしておりました。
するとこうなるわけです。
見ればすぐにわかると思いますが、PERFECT2022開催は2022年2月以降(未定)ですので、JAPANに出場したほうが確実じゃね???という風に考える人が続出したというわけです。
このタイミングでPERFECTからJAPANに移籍し、次のPERFECTツアー開催までに再度移籍したとすれば、団体移籍が実質的にノーリスクで可能となってしまったのです。
PEREFCTからJAPANへの移籍に試験は必要?
ちょっと気になった点があって、それはプロライセンスの試験についてです。
PERFECTもJAPANもライセンス取得時には試験があります。
一般的には、PERFECTよりもJAPANのほうが試験が難しいと言われています。
もちろん、PERFECTのトップ選手ですからいくらJAPANに試験とは言え、試験に受からないはずはありません。
しかし、JAPANのプロ試験(実技)は、一般の店舗で受験します。当然普通のお客さんもいるわけです。
SNS上で、○○プロが試験を受けていた!なんて情報がフライングで出回ってもおかしくありませんが、私の見る限りでは皆無でした。
調べてみたところ、JAPANの試験は他団体からの移籍の場合は、実技試験が免除みたいですね。
■他団体の選手の方
実技試験は免除となりますので、筆記試験のみ受験をお願いいたします。
出典:プロ登録/更新|SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN OFFICIAL WEBSITE
PERFECTからJAPANに団体移籍した選手
この度PERFECTからJAPANに移籍した選手は多数おりますので一部のみご紹介します。
ダーツの場合メディアを通じて発表するという慣習がないため、SNSの情報しかありませんが、JAPANの選手名鑑を見ればわかります。
※移籍すれば選手名鑑に載りますので。
数が多過ぎて全部拾えませんが、優勝経験のある方中心に拾っていきます。
コロナ禍に関係なく移籍をした選手もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦くださいm(_)m
男子
- 浅田 斉吾(あさだ せいご)
- 山田勇樹(やまだ ゆうき)
- 鈴木 徹(すずき とおる)
- 櫛引 譲(くしびき ゆずる)
- 鈴木 洋平(すずき ようへい)
- 伊良部 昌貢(いらぶ まさつぐ)
- 西 哲平(にし てっぺい)
- 樋口雄也(ひぐちゆうや)
女子
- 佐藤 かす美(さとう かすみ)
- 近藤静加(こんどうしずか)
考察
今回の件の団体移籍は、本来通常時であれば考えられないケースです。
しかし、ソフトダーツのプロは、一部の有名選手を除けば、開催される大会の賞金が飯のタネです。
開催するかしないかいつ開催されるかわからないPERFECTのツアーに併せるよりは、実際に開催されるJAPANに移籍するっていうのは、当たり前の結果と言ってよいでしょう。
選手は悪くありませんし、スポンサーも理解を示しているように見えます。
F社のボスは皮肉を言っていましたけどねw
JAPANも一部開催が延期されるなど、すべてが予定通りに開催されるとは限りません。もしかすると、中止されるっていう可能性も0ではありません。
しかし、それにしても、ずいぶん長い間ソフトダーツの試合を観れておりませんので、どういう形であれ選手の元気な姿を見たいところですね。