新人プロがファン・スポンサーを獲得するための心理学 ──『影響力の武器』に学ぶ6つの原則

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ども、武器商人です。

今回はマーケティングの古典『影響力の武器』を、ダーツ選手にとっての「ファン獲得」と「スポンサー獲得」という2つの視点から読み直していきます。

「SNS時代の選手活動」を考えるうえで、この本に書いてある内容はもはや必須知識といえる存在です。実際、スポンサーが付いたり、ダーツバーで働いたりすると、ほぼ必ず「SNSを上手く活用してください」と言われるはずです。スポンサー企業や店舗オーナーの立場でも、SNSをきちんと使える選手を求める声はよく耳にします。

とはいえ、

「じゃあSNSでは何を投稿すればいいの?」

という壁にぶつかる人が多いと思います。

正直、難しいですよね。自己表現だけでもハードなのに、そこへ「読まれる工夫」や「好印象につながる投稿」まで求められるわけですから。

そこで役立つのが、これから紹介する『影響力の武器』の6つの原則です。SNSや現場での行動を考えるときに、この原則を理解しておくと方向性が一気に明確になります。

まえがき…実は「武器商人」の由来にもなった書籍です

『影響力の武器』はマーケティングの古典であり、多くのSNSインフルエンサーが紹介する名著でもあります。

僕がこの本を最初に読んだのは、2018年ごろにダーツブログとSNSによる発信を始めた頃でした。当時は、プロでもない・外見が特別良いわけでもない30代のおじさんが情報発信をしても、誰も読んでくれないのでは…という不安が大きかったことを覚えています。

それでも発信を続けた結果、ダーツブログの累計アクセス数は100万PVを超え、X(旧Twitter)のフォロワーも7000人を突破しました。今なら、僕の経験が少しでも役に立つかもしれないと思い、この記事を書くことにしました。

実はこの「100万PV」という節目が、自分の中では非常に大きかったんですよね。というのも、僕はずっとこの本の内容を実践してきましたし、心の底では「本当に役立つ内容だから紹介したい」と思っていました。

でも正直、成果が出ていないときにこの本を語ってしまうと、

「いや、お前がまず成功しろよ」
「読まれてないブログで心理学語るの?」

と言われる未来がハッキリ見えていました(笑)

だからこれまでは、あえて語らなかった部分でもあります。
今ようやく、少しは発言権ができたかなと思い、こうして書いています。

6つの原則を、ダーツ選手の活動に当てはめてみる

本書で整理されている以下の6つの原則を、ダーツ選手のファン獲得・スポンサー獲得という文脈に合わせてわかりやすく説明します。

  • 返報性
  • コミットメントと一貫性
  • 社会的証明
  • 好意
  • 権威
  • 希少性

① 返報性

「何かをしてもらうと返したくなる」という心理です。
SNSでは最もわかりやすく、ファンが反応しやすい原則でもあります。

  • 選手がSNSにいいねやリプをくれる
  • 写真撮影やサインに気持ちよく応じてくれる
  • 普段から役立つ情報を発信してくれる

いわゆるギブ&テイクの「ギブ」に当たります。ギブがあると、それに対して「返したくなる」という非常に強力な心理です。

僕のスペースでも、プロの方がスピーカーに上がってイベントの宣伝をすると、リスナーが実際にそのイベントへ行ったりします。これも返報性の効果そのものです。

(ついでに宣伝ですが、僕のスペースにも来てくださいね(笑))

② コミットメントと一貫性

「一度宣言したこと・選んだことを、後からも続けたくなる心理」のことです。

たとえばファンがSNSで、

「〇〇選手推します!」
「ずっと応援します!」

と書くと、これだけでコミットメント(宣言)になります。すると自然と…

  • いいねやリポストを続ける
  • 投稿を追いかける
  • 試合結果を気にする
  • イベントにも行きやすくなる

SNSのプロフィールに「〇〇選手推し」と書くのも良い例です。そんな人を見かけたら、ぜひ積極的に絡んであげてください。向こうの「覚悟の火力」が一気に上がります。

ちなみに僕自身も、コミットメントの影響を強く受けるタイプで、「ギャル好き宣言」をした以上、一生ギャル好きでいないとダメな気がしていて…推しを増やすのも慎重になります(笑)

選手の立場から説明すると、ファンからこうした宣言を引き出せるようになること、そして宣言を見かけたら積極的に褒めてあげること。この2つを意識すると、同じように宣言する人が少しずつ増えていく傾向があります。

③ 社会的証明

「多くの人が支持しているものを、人は支持しやすい」という心理です。

  • 大会での活躍
  • SNSのフォロワー数
  • リツイート数、いいね数
  • バレルの売れ行き
  • 有名プレイヤーからの言及
  • SNSで話題になっている

これらはすべて社会的証明になります。特にSNS時代は「話題になった瞬間」に一気に広がりやすいため、練習で高スタッツが出たときや、大会で結果を残せたときは積極的に投稿すると良いです。

フォロワー数が一定ラインになった時点で発信したり、いいね数が多い投稿を引用したり、有名プレイヤーから引用されたときには積極的に絡み返すことも大切です。

また、SNSで話題にされたときに反応するのも大事です。いわゆるエゴサですね。SNSが上手い人はエゴサを上手く使っています。

最近、SNSで話題になった選手が一気にフォロワーが増えるケースもよく目にするので積極的に絡んでいってみて下さい。

(ついでに宣伝ですが、僕のスペースにも来てくださいね(笑)多少はSNSで話題になるキッカケにもなりえますのでw)

④ 好意

「好きだから応援する」という非常にシンプルな原則です。

好意を生む要素として、以下が挙げられます。

  • 類似性(価値観・発信スタイル)
  • 親近感(SNSの更新・挨拶)
  • 外見・清潔感
  • 誠実さ

ダーツ界は距離の近いスポーツなので、この原則はとても強力に働きます。ファンは「人としての雰囲気」を好んで応援しますし、スポンサーも「この選手と仕事がしたい」と思わない限り動きません。

普段のSNSで丁寧に接したり、ポジティブな価値観を示すことは好意を高めます。ネガティブで共感が生まれることもありますが、ネガティブ系の発信は長続きしにくく、選手活動とは相性が良くありません。

親近感や印象は「作れる部分」が多いです。印象の良い写真を使ったり、内輪ノリの悪ふざけ写真を載せないなど、「やる・やらない」を決めておくと親近感はコントロールしやすいです。

僕は意外ととっつきにくいタイプなんですが…SNSの投稿やスペースを聞いてくれたリスナーからは親近感を持たれることがあります。あれでも、よそ行きの態度でかなりエネルギーを使っているんです。素のまま毎日あのテンションで過ごせるわけではありません。

せめて、見せるとき・聞かせるときは気合い入れています。

⑤ 権威

「専門家や実績のある人の意見を信じやすい」という心理です。

  • JAPAN/PERFECTでの実績
  • 地域大会での優勝歴
  • ダーツショップ勤務
  • 有名プレイヤーとのコラボ
  • メーカー契約・スポンサー契約

こうしたものはすべて「権威」にあたります。

権威はファンにとっては誇りになり、スポンサーにとっては「この選手なら安心して任せられる」という材料になります。

有名選手と絡んだり、人気店で写真を撮って投稿したり、メーカーや店舗アカウントと接点を作ることも、権威を高めるうえで効果的です。

また、イベントをやりたい選手は「イベント実績」を作りましょう。イベント経験がゼロの人に依頼するのは、正直お店も躊躇します。

とはいえ「一度だけお試し」なら受けてくれるお店も多いので、まずは0→1を作るつもりで、多少無理してでも自腹で企画してみる価値はあります。

(そしてまた宣伝になりますが、僕のスペースにもぜひ…笑)

⑥ 希少性

「手に入りにくいものほど価値が上がる」という心理です。

ダーツ界でよく使われるのは以下です。

  • 限定グッズ
  • 限定バレル
  • 限定イベント(誕生日大会など)

希少性は短期的に売上を伸ばしやすい武器ですが、ファンの経済的・心理的負担が増えやすい両刃の剣でもあります。

お金が絡むものだけでなく、以下のような「体験の希少性」も重要です。

  • 配信で直接話せた
  • スペースで名前を呼んでもらえた

こうした「接点の希少性」は、選手とファンの距離を大きく縮める力があります。

(なので最後にもう一度だけ…僕のスペースに来てくださいね(笑))

まとめ:6つの武器は“選手活動の土台になる考え方”

『影響力の武器』は古い本ですが、年月が経った今でも読まれ続けており、SNSの教科書として扱う人も多いほどです。

『影響力の武器』の6つの原則は、ファン獲得にもスポンサー獲得にも、同時に働く心理です。

人間が「応援したくなる」「信用したくなる」「関わりたくなる」
その理由の多くが、この6つの中に集約されています。

  • 返報性
  • コミットメントと一貫性
  • 社会的証明
  • 好意
  • 権威
  • 希少性

どれか1つだけが突出して効くというより、SNS発信や現場での振る舞いの中で、複数の原則が重なったときに強い影響力が生まれます。

投稿する前に、

「この投稿は6つの原則のどれに触れているだろう?」

と一度整理してみるだけで、選手活動の精度が大きく変わります。

文章として書き出すことで、自分のブランディングがはっきり見えるようになりますよ。

書籍紹介

原書はかなり分厚く本格的な本なのであまりおすすめしません…

漫画版は読みやすいですよ。