ダーツとスポンサー

ダーツでスポンサーを付けたいと考えたとき、
「何から始めればいいのか分からない」
「実績が足りないと言われそうで動けない」
そんな壁にぶつかる人は少なくありません。

僕自身、ダーツブロガーとして長くダーツ業界を外側から観察し、
過去にはPERFECTのスポンサー(サポーターという小さな立場ではありますが)をしたこともあります。
※ダーツブログ歴8年以上/累計アクセス数100万PV以上

また、Xのスペースを通じて100人以上のプロと実際に話す機会があり、
選手だけでなく、店舗・メーカー・ファンなど、
さまざまな立場からダーツ業界を見てきました。

その中で感じたのは、
スポンサーは「結果だけ」で決まるほど単純なものではない、ということです。
もちろん、ルックスだけで決まるわけでもありません。
さらに言えば、時代によってニーズは変化し、
スポンサーが求める役割や支援の形、その規模も大きく変わってきています。

このページでは、ダーツとスポンサーの関係を軸に、
スポンサーのつけ方、情報発信やブランディングの考え方、
競技を続けるためのマネタイズや生活設計まで、
現実的な視点で整理しています。

テンプレート的な成功法則ではなく、
現場で何が見られているのか、
どんな行動が評価につながりやすいのか。

プロ・セミプロを問わず、
「ダーツを続ける側」の視点からまとめた内容です。

ダーツのスポンサーのつけ方を考える前に知っておくべきこと

スポンサーの「つけ方」を考え始めると、
多くの人はどうしても
「実績を出す」「大会で勝つ」「フォロワーを増やす」
といった分かりやすい指標に意識が向きがちです。

もちろん、それらが無意味というわけではありません。
ただ、実際にスポンサーが付いていく過程を見ていると、
それだけで判断されているケースは、思っているほど多くありません。

なぜなら、スポンサーが見ているのは
「どれだけ強いか」「どれだけ人気があるか」だけではなく、
「どうやって一緒に価値を提供していけるか」
という部分だからです。

結果、数字、ルックス、フォロワー数。
それらは確かに分かりやすい要素ですが、
スポンサーにとっては、あくまで判断材料の一部に過ぎません。

大会で結果を出せばアピールになるのは間違いありませんが、
優勝してもスポンサーが多くない選手もいます。
(意図的にそうしている可能性もあります。)
また、フォロワーが多く投稿は伸びても、
イベントの集客やグッズの販売に繋がらない選手もいます。

そして、まず押さえておきたいのは、
「スポンサーを付けること」そのものを目的にしすぎないということです。
あくまで一番大事なのはファンであり、
ファンに支持される方向を向いて活動することが重要です。

その先に、
ファンに支持される選手がいて、
価値を見出す事業者がいて、
はじめて双方にメリットのあるスポンサー関係が生まれます。

スポンサーを分析する

スポンサーを付けたいと考えたとき、
まず最初にすべきことは
「どの企業が、どの立場でスポンサーになっているのか」を分析することです。

JAPANやPERFECTには、
規模の大きいメインスポンサー(オフィシャルスポンサー)が存在し、
その下にはサポーターといった比較的小規模なスポンサーもあります。
また、それとは別に、JAPANやPERFECTに登録していない
いわゆる「個人スポンサー」と呼ばれる存在もあります。

これらをあえてヒエラルキー構造で整理すると、
おおよそ次のようになります。

  • JAPAN・PERFECTのオフィシャルプレイヤー

  • バレルメーカー

  • ダーツグッズメーカー

  • アパレルメーカー

  • ショップ、ダーツバー、一般企業 など

ヒエラルキーの上に行くほど、
競技成績や知名度、影響力が強く求められ、
スポンサーを得る難易度は高くなります。

一方で、現実的に狙いやすいのは、
ショップ、ダーツバー、一般企業などの層です。
実際、多くの選手が
自分の通っているダーツバーや、
身近な関係性のあるショップからスポンサーを得ています。

また、ダーツとは直接関係のない活動や趣味、
仕事上のつながりをきっかけに
スポンサーが付いているケースも少なくありません。

JAPANやPERFECTの公式サイトを見て、
各選手にどのようなスポンサーが付いているのか、
そしてそのスポンサーがどんな企業なのかを確認してみると、
「自分が狙うべき位置」が見えてくるはずです。

ちょっとしたコツを教えると、数多くの選手を抱えているスポンサーは、
SNSで少し目立ったりするとお声がかかることがあったりします。
しかし、選手を厳選しているようなスポンサーは、知り合いづてでスカウトしている人が多く、
中には、所属選手と仲の悪い選手を入れないというところもあるようです。
いくら人気や実力があっても、スポンサーの中のチーム〇〇の一員としてやっていく、
協調性も見られていると思って間違いないです。

スポンサーがつかないなら、自分で価値を作ってみる

身も蓋もない話をすると、
スポンサーがなかなか付かないのであれば、
自分でグッズを作ったり、投げ会を開催してみるのも一つの方法です。

イラストを描いてもらい、
アクリルキーホルダーや缶バッジを作成すること自体は、
今ではそれほど難しくありません。
また、投げ会を企画し、そこで手売りでグッズを販売する、
という形も現実的です。
YouTubeやTikTok、ツイキャスなどのアカウントを作って、
コミュニティを作るというのも非常に有効です。

一見すると、
「スポンサーが付く話とは直接関係ない」
ように思えるかもしれません。
しかし、実際にスポンサーが付いた場合、
グッズ販売やイベント集客をお願いされるケースは十分に考えられます。

逆に言えば、
スポンサー契約の交渉や相談の場において、
「自分で企画し、集客し、販売した経験がある」
という事実は、
そのまま実績として提示できる材料になります。

更に逆を言えば、
スポンサーが欲しいと言っているのに、
何の活動実績のない選手は、行動力が無いと判断されやすいです。

頭の中であれこれ考えるよりも、
まずは小さくてもいいので実際に行動してみる。
その積み重ねが、
結果的にスポンサーにつながるケースも少なくありません。

SNSも大事だが、地元のコミュニティはもっと大事

スポンサーは本質的に「広告主」であり、
スポンサーされる側は「宣伝する人」です。
その意味で、自分自身が情報を発信していることは、
間違いなく強みになります。

実際、現在プロダーツ選手をスポンサーしている人や企業を見ると、
SNSでの発信力が重視されるケースは増えています。
SNSで少し目立つようになると、
数ヶ月後にはスポンサーが付いている、という話も珍しくありません。

ただし、そうした流れを見たうえで、
それでも地元のコミュニティは非常に重要だと、僕は考えています。

ちなみに、僕自身も過去にPERFECTの選手へ
スポンサーの申し込みをしたことがありますが、
そのときに選んだのは地元の選手でした。

僕の場合、Twitter(X)やブログである程度の情報発信はしていましたが、
そこは最終的な判断基準にはしていません。
正確に言うと、最初は発信力を重視して考えていましたが、
途中で考え方を変えました。

地元のコミュニティで日常的に活動している人には、
どれだけSNSを頑張っても、
「地元とのつながり」という点では敵わない部分があります。

また、SNSを使うにしても、
どれだけ反響のある投稿であっても、
地元の人たちの反感を買うような使い方には注意が必要です。
(僕自身、この点で過去に損をした経験があります。)

地元のコミュニティを大切にしながら、
その活動を外に向けて広げる手段としてSNSを使う。
このバランスが、結果的に一番強いと感じています。

結局のところ、宣伝する側にとっては結果がすべてです。
何が正解で何が誤りかは、一概には言えません。
炎上を前提に注目を集める、という選択肢も理屈の上では否定できませんが、
少なくとも長期的なスポンサー関係を考えるのであれば、
慎重に考えた方がいいやり方だと思います。

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