タングステンバレル(70,80,90,95)パーセンテージによる重さの違い

タングステン80%は廉価版???

バレルの素材の話

ダーツのバレルには、

  • ブラス
  • ステンレス
  • タングステン

とありますが、比重が一番高いのがタングステンです。

比重とは、単位体積あたりの重さのことです。

比重が高ければ高いほど、小さくて重いバレルを作れます。

従って、タングステン比率を上げるということは、

  • 重さのわりに小さいor細いバレルを作る
  • 小さいわりに重いバレルを作る

あるいは、その両方が目的だと思います。

しかし、最近のダーツバレル事情はおかしい。

どこがおかしいかを説明します。

タングステンは、非常に硬いため加工のコストが高いです。タングステン100%は現実的ではなく、90%が主流です。

そして、タングステン70%や80%の商品も続々と発売されておりますが、

  • タングステン比率が高い=上級者向け
  • タングステン比率が低い=エントリー向け

という印象が強くついてしまっている気がします。

バレルの重さのルールについて

気づいたら大会規定なんかのバレルの最大重量も1本あたり5グラムぐらい重くなってるし💦(笑) 数年前はセットした状態で3本合わせて60グラム 現在は75グラムですよ(笑)
重いバレルがダーツ界をダメにする! – 畑野千春の30才からのダーツのススメ

大会の規定が変更されているんです。

例えば、数年前に人気だったバレルを考えてみましょう。

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岩永美保(いわながみほ)さんという、すごく美人で上手な女子プレイヤーのモデルです。プレミアがついているのか、すごい値段になっております(笑)

こちらが、

スペックは、

  • タングステン90%
  • 38.0mm
  • 16.5g(バレル単体)

と、むちゃくちゃ短くて軽いです。

理由は、いくつかあると思いますが、規定重量の兼ね合いもあるでしょうし、短いトルピードが流行ったということもあるでしょう。

16.5gがある意味、王道の重さだったと思います。

そして、短いトルピードバレルで、ある程度の重さをキープするには、タングステン比率を上げることが必須だったと思います。

最近のバレルのトレンドは?

  • 長め
  • 重め

です。

長くすれば重くなるのは当たり前なのですが、更にタングステン95%や、97%なんてものまで出て来た。

バレルの比重から重さを計算してみよう!

合成比重の求め方

先ほど、タングステン100%は無いと書きました。

そうすると、他の金属と混ぜるということになります。

何を混ぜるかについては、各メーカーで異なり、カタログスペック上は明記されておりません。
複数種類混ぜられている可能性もありますし、詳細は不明です。

ニッケルをサンプルにします。

金属単体の比重、密度の一覧表によれば、

  • タングステン=19.30(g/cm3)
  • ニッケル≒8.90(g/cm3)

です。

例えば、タングステン90%だとします。

合成した比重は、

比重=(19.30×9+8.90×1)÷10≒18.26(g/cm3)

となります。

70%~95%を計算すると、

  • 70%=16.18(g/cm3)
  • 80%=17.22(g/cm3)
  • 90%=18.26(g/cm3)
  • 95%=18.78(g/cm3)

となります。

比重から重さの求め方

体積から重さを求めるには、
重さ=比重×体積
となります。

単純な構造のほうが計算しやすいので、ストレートバレル(単純な円柱)とします。流行りですしね(笑)

長さと直径はいくつかサンプルを用意しました。

そして、2BAの場合、ネジ径は約4mmらしいです。それを、バレルの前後から抜くということになります。実際に計測してみるとわかりますが、けっこう差があります。

今回は、前後それぞれ10mm(合計20mm)抜くとします。おそらく、かなり浅めの抜きかと思います。

以下の計算式から重さを求められます。

重さ=((3.14×半径×半径×長さ)-(3.14×2×2×20))÷1000×比重

です。

求められた比重-重さ表は以下です。

以下は考慮しておりません。

  • カット
  • 抜きの調整
  • 円周率
  • 誤差
長さ 直径 70 80 90 95
40 6.25 15.78136525 16.79574225 17.81011925 18.31730775
40 6.5 17.400781 18.519249 19.637717 20.196951
40 6.75 19.08370325 20.31034425 21.53698525 22.15030575
45 6.25 18.26208791 19.43591803 20.60974816 21.19666322
45 6.5 20.08393063 21.37486313 22.66579563 23.31126188
45 6.75 21.97721816 23.38984528 24.80247241 25.50878597
50 6.25 20.74281056 22.07609381 23.40937706 24.07601869
50 6.5 22.76708025 24.23047725 25.69387425 26.42557275
50 6.75 24.87073306 26.46934631 28.06795956 28.86726619
55 6.25 23.22353322 24.71626959 26.20900597 26.95537416
55 6.5 25.45022988 27.08609138 28.72195288 29.53988363
55 6.75 27.76424797 29.54884734 31.33344672 32.22574641

考察

上記から、カットを入れたり、抜きを深くして調整して行くことになると思います。

長さ40mmの直径6.5mmくらいでそれなり重さというところでしょうか。

長めのバレルの場合は、相当くり抜かないと規定重量を超えてしまいます。

いくつか、売れ筋のバレルを見てみましょう。

トリニダード ゴメス Type9 2BA

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  • タングステン95%
  • 最大径6.5mm
  • 長さ55.0mm
  • バレル重量 22.7g

僕の求めた計算式でいうと、「26.95537416」gです。

ここから、カットを入れたり、抜きを数ミリ深くすれば、カタログスペック通りになると思います。

正直なところ、タングステン比率&長さ&直径を考慮すると、超重量級になるのは必然です。

Unicorn マエストロ 浅田斉吾 2BA

  • タングステン90%
  • 最大径6.7mm
  • 長さ50.0mm
  • バレル重量 22.0g

僕の求めた計算式でいうと、「28.06795956」gよりちょっと小さいくらい。

かなり激しいカットが入っているので、重量は削れてると思います。抜きは多少深い?かも。

タングステン95%にしたとすると、あと1gは重くなりますので、規定重量オーバーの可能性が高まります。

TARGET(ターゲット) RVB 80 BLACK 2BA

  • タングステン80%
  • 最大径6.45mm
  • 長さ50.0mm
  • バレル重量 18.0g

僕の求めた計算式でいうと、「24.23047725」gよりちょっと小さいくらい。

カットはあまり入っていないので、けっこう中身をくり抜いているんではないかと予想。

しかし、タングステン80%のメリットはこの部分で、この長さと最大径で、ある程度軽いバレルが作れるところ。

Unicorn シルバースター 浅田斉吾 2BA

  • タングステン80%
  • 最大径6.80mm
  • 長さ50.0mm
  • バレル重量 21.0g

僕の求めた計算式でいうと、「26.46934631」gよりちょっと小さいくらい。

タングステン90%のモデルと比較しても、多少軽い程度。

RVBと比べると、すごく重い。

ということは、中身はあまりくり抜かず、ムチムチに中身が詰まっているバレルなんじゃないか?と予想(笑)

結論⇒長めのバレルはかなり重い

同じデザインだとし、抜きをあまり考慮しないと、タングステン80%と90%では、数g変わってきます。

ソフトダーツの規定重量を超えない重さと考えると、90%でギリギリ。

95%のバレルを作るとしたら、ゴメス9並の超重量級になるか、相当中身をくり抜かないと実現しないかと思います。

97%?もはや、ソフトダーツでそこを追求する必要性ある?というレベルだと思います。

ちなみに、畑野千春プロの言うところの、一番のお勧めはタングステン80%だとのことです。

バレルの重さについては

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コメント

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